スキルアップの罠にはまらないために ~具体化と抽象化を繰り返す
こんにちわ、tomです。
出所をメモるのをわすれてしまいましたが、どこかのネット記事で、
「これから需要がありそうなスキルはなにか?」
みたいな読者質問コーナーみたいな記事がありました。その回答はわすれてしまいましたが、思うところがあったので、というかリアルなエピソードがあったので、かいておきましょう。
会計士業界あるある「スキルアップしたい」
会計士業界ってこの手の考え方をする人が多くて(記事は会計士業界ではなかったですが)、部下や後輩と話をすると、たいてい、
「xx業務やってスキルアップしたいんです。成長したいんです。」
ってきかれます。もうかる業務ってなんすかーみたいなこともきかれます。私の経歴が監査法人内で監査をやっていない会計士というマイノリティな存在であるがゆえかとも思います。
それはともかく、根っからの専門家なんですね、すごい多いんですよ、本当に。
「スキル(アップ)」というBig Word。知識を得るなら本で十分。
で、だいたい、xx業務って一言で言っても、なんも伝わらないし、こういつも問い返します
「あなたが求めるスキルアップって何?」
すると、
(xxの知識とかxxとかやりたいんですよね)
ん?知識を得たいってことか、、、、スキルアップ=知識の獲得?、って話なんですが、これがむずかしい。スキルっていうのは、「何か目的を達成するために必要な術」だすれば、目的がなければスキルといえばないのかもしれません。目的がなければ単なる知識です。知識だけだったら本読めばいいだろうと。M&Aなんてもうコモディティ化しつつあるから8割型、本を読んだり情報にふれていれば、知識だけは習得できるでしょうと。
「なんとなく」というロジックの飛び。
ときくと、
「最近、事業承継とかはやってるし。今後も増えていきますよね。もうかるんですか?」
ていう人か
「中小企業の未来を変えたい!」
とかっていう壮大な夢を語られます。壮大な夢があることは、素晴らしいことです。しかし、ロジックが飛びすぎなんですよ、、、
いままでの問答を逆から読んでみるとわかりますが、
「中小企業の未来を変えたい、もうかりたい」からいきなり「知識」にとびます。もしくは「業務」にとびます。要するに、「なんとなく」だけで話しているのが、聞いている側からもすごく伝わってくるんです。まあ、きっかけなんてそれでいいのかもしれないけど、じゃあ知識を得るためになにか本を読んでるかっていうとそうでもないし、具体的なエピソードについて質問されるわけでもない。ほんと「なんとなく」しか思ってない人が多いです。これは注意しなければ。
「やりたい」って言ってるうちは何も稼げない
結局、何がいいたいかというと、「これから需要がありそうなスキルは何か?」とか「xx業務やりたいんです」っていってる間はスキルアップなんてしないし、それによってカネ稼ぎもできないってことです。
これを私は勝手に「スキルアップの罠」と呼んでいます。
実際には、「~~の本読みました、おすすめの本ほかにあります?」「あれって実際業務ではどうなってるんですか?」「クライアントにM&Aについて質問されてこう思うんですけど、どうすればいいんですか」という感じで、自分でスキルアップの行動に移し、さらにそれを生かし成果に結び付けようとしないとスキルアップの罠にはまってしまいます。
むしろ、スキルアップしなくても、体なり頭なり動かしていたほうが稼げそうな気がします。とにかくやってみてそこから学ぶ。すごい具体的に学んでいったほうがいい。その入り口は本でも、なんでもいいんですが、「なんとなく」をこえる具体性が必要なのです。具体性があれば、行動に結び付くからです。
話はそれるかもしれませんが、「これから需要がありそうなスキルは何か?」っていうのは、マーケットをみているようでまったくみていませんよね。そんな漠然とした質問なんて、「今後の株価はどうなるのか」という質問くらい漠然としていて博打に近い回答にしかなりません。本当にマーケットを見る人はより具体的な質問をする気がします。
以上、完全上から目線で、自分自身を棚においてウダウダ偉そうに書いてきました。未来の自分がみて耳が痛い、と思わないように日々精進精進、、、
行動(具体化)と思考(抽象化)の繰り返し、資格や思考(抽象化)だけでとまっていては何も生まれません。
それでは、また。( -ω- )ノシ
tom