税務上の「中小法人」の判断基準見直しへ ~シャープが大法人でなくなる!?
税制優遇を受けるためにあえて資本金を1億円以下に抑える企業もあり、基準が問題視されていた。
<読書録>なんのためにやるのか、どうやってやるのか <経営学を「使える武器」にする>
おはようございます。
ひさしぶりに熱い本を読みました。
そして、文庫で500円くらいなのに、厚い内容です。
熱くて厚い経営学を活かすための本。
経営学を「使える武器」にする (新潮文庫) 高山 信彦 新潮社 2015-02-28 売り上げランキング : 6464 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者は企業の研修講師。とはいっても、ただの研修ではない。経営学の古典を血反吐がでうまで読み込ませ、それを要約させ、自分の事業活動に実際に使わせる。しかも、通常業務を普通にこなしながら。
文章でかくとあっさりとしてしまいますが、、、みなさん、下記の質問に答えてみてください。
- 経営学の古典の原書、たとえばM・E・ポーターの「競争優位の戦略」、バーニーの「企業戦略論」を1回でも読了したことがありますか?
- それをノートに要約したことがありますか?もしくは要約して人に説明したり講義をしたことがありますか?
- 経営学の古典のフレームワーク、たとえばポーターの5つの競争要因分析を自社にあてはめてみたことがありますか?
- 上記分析をもとに、行うべき経営行動の計画を立案したことがありますか?
- 実際に計画を実行し成果を残したことがありますか?
おそらく、1点目で挫折するでしょう。いや、ほとんどの人は、1点目を開始するにも至らないと思います。なぜなら、原書はすごく高値ですから、買う気もおこらない。相当なやる気か、経営学部の学生くらいではないでしょうか。8,000円は大の大人でもひきますよね、、、
競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか M.E.ポーター 土岐 坤 ダイヤモンド社 1985-12 売り上げランキング : 25111 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
そして、2,3,4,5とどんどんハードルがあがるわけです。特に3以降は、本当に辛いと思います。その研修の雰囲気がこの薄っぺらい150ページ程度の文庫におさまっています。臨場感がひしひしと伝わってきます。本当にすごい。
そして、何よりも感じたこと。
やってみたい。
さっそくポーターを購入し、読み込みを開始しています。
学生時代読んだことがある程度ですので、ビジネスマンになってから読むのは初です。学生時代とは全く違います。シンプルだけど、事実を確認すること、行動計画に落とし込み、行動すること、成果をあげること、、、
それは、「始めに『How』ありきではダメだ。『What』を探せ」ということです。(中略)生徒には、与えられた目的を達成するための「方法」を考えるより、「目的」自体を自分自身で掴み取って欲しい。
(高山信彦「経営学を「使える武器」にする」より)
掴み取ってやりましょう。
それでは、今日も一日おもしろく。
( -ω- )b
商売は「人に興味があるか」で決まる
飲んで語れば「モノ」を感じられる <坂道のアポロン>
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<読書録>言葉にできていないものを言語化する <「弱いつながり 〜検索ワードを探す旅」東浩紀>
おはようございます。
やっぱり哲学って面白い。今回は本書について。
弱いつながり 検索ワードを探す旅 東浩紀 幻冬舎 2014-08-01 売り上げランキング : 3193 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
どんな本か
リアルとネットの関係についての哲学です。哲学というと難しくて読めない、、、ってことは多々あるのですが、本書はすごく平易な言葉で書かれていて、おすすめです。
そして、自分の仕事にも関係する部分が多々あったので書き留めておきます。
(そもそも哲学なのであらゆる人間の営みに関係するのですね。)
言語の限界
言葉には限界がある。
それは誰もがわかっているはずなのですが、どうしても言葉が重視される時代です。ロジカルシンキングやビジネス書が毎年大量に出版されることからみてもわかることでしょう。みんな言葉を求めています。言葉で理解することが多いから。
しかし、言葉が無力なときがあります。
例えば、東日本大震災の被災地の状況をどう伝えるか。チェルノブイリの状況をどう伝えるか。アウシュビッツの当時の状況をどう伝えるか。いま、そして将来にどう伝えていくのか。
どうでしょう?あなたは言葉でこれを伝えられますか?
一方でデリダの哲学を研究し、言葉の無力さを学んできたという経緯から、他方でネットにずっと触れ、自分や友人の「炎上」を数多く見てきたという経験から、「言葉だけでは争いを止められないということを前提として、では争いを止めるためにはどうすればよいのか」に関心をもち、考えてきました。
そこぼく僕が辿りついたのは、「モノ」が大事だという結論です。より正確に言えば、時間や経験といった「言葉の外部にあるもの」。(同書p.98より)
言葉の限界を越えること
- 言葉によるメタゲームをやりすぎないこと。
- 言葉の外にある時間や経験といった「モノ」を使うこと。
- 言語化できない「モノ」を言葉に置き換えること。
ここにいまやろうとしている「見える化」「仕組み化」「標準化」のヒントがあるような気がします。
言葉にできていないものを言語化する(見える化する)。
言葉にできていないものには、言葉にしやすいものと言葉にしにくいものがあります。言葉にしにくいものを、言葉でとにかく突き詰めて表現することはしない。(ある意味そこは文筆家に任せればいい。)言葉だけで突き詰めるのではなく、「モノ」つまり人間が触れられる現物を使う。ということです。
たとえば、アウシュビッツの当時の凄まじい状況を言葉に表すことができません。できるかもしれませんが、伝わらない。そこでどうするか。それを観光地として開放することでその記憶を後世に伝えていると本書では紹介されています。
これは昨今、バズワードにもなってしまっている「デザイン思考」にも通ずるところがあります。人間の行動や感情ベース、つまり言葉やロジック(論理)ではなく、人間の情動や行為などの「モノ」を重視して考えようということです。また、「IoT」などもまさに「Things=モノ」を大切にします。まさに、このことかと。
どんなにIT化やクラウド化が進んだとしても、最後の最後では「ヒト」が行為するのだ、だから、「ヒト」の行動や感情を大切にして仕組みを作る必要がある、というもともと私が考えている思考にもつながりました。まさか、哲学の本、を読んでいてつながるとは、という感じですが、すっと気持ち良く脳に入っていきました。
たぶん、この方向性は間違っていない。
勇気が出ました。
戻る現実などはありません。
私たちは記号しか知らない。
だから記号を旅するためにこそ、現実を旅する。
(同書p.163より)
それでは。今日も一日おもしろく。
( -ω- )b
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個人で仕事をするのか、組織で仕事をするのか 〜働き方のあるべき姿を考える
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フェイスブック疲れ 〜ポジティブ祭りの強制という土着的宗教感