会計士のデザインノート

ヒトとカネの交差点

飲んで語れば「モノ」を感じられる <坂道のアポロン>


こんにちわ。

みなさん、毎日心は踊っていますか?

いまさらながら、Huluで「坂道のアポロン」をみました。

坂道のアポロン(1) (フラワーコミックスα)

坂道のアポロン(1) (フラワーコミックスα)


どういう物語か
高校生でジャズが好きな不良と、クラシックピアノをやってる優等生が出会い、セッションしていく、という話。原作は少女漫画ですので、色恋ものが多く、いやー青春ですなー、とおっさんは遠い目をするような作品です。
ムネキュンしたい方にはおすすめですが、そうでない方は見ないほうがいいでしょう。


音楽は「モノ」
前回は、「言葉」ではなく「モノ」を重視すべきだ、という話でした。

今回みた「坂道のアポロン」をこの観点から考えてみました。

「モノ」には人間の行動や感情にかかわるものが含まれます。「坂道のアポロン」のメインテーマである音楽は空気の振動ですので「モノ」にかかわります。湿度や部屋の大きさなどによって、音の質が変わることもご存じだと思います。音楽はれっきとした「モノ」なのです。また、アニメでは音楽をとりまく人々、楽器にふれる人間、それを聴く人間、、、というふうにまさに「モノ」の世界が描かれていました。



「モノ」と感情、そして記憶
「モノ」である音楽を自らの感情にまかせて、ガンガン打ち鳴らすんですね。もうこれでもかというくらい。喜怒哀楽すべてにおいて。それがすごく伝わってくるんですよね。ジャズとかクラシックって。不思議なくらい、言葉が不要なのです。

J-PopなどのPopularMusicは、歌詞という言葉がなければなかなか意味が伝わらないと思っています。私は、正直メロディがよくても歌詞がだめだと聞く気になりません。ただし、ライブは除きます。やっぱりライブは響くんです。音が。腹に。

何がいいたいかというと、「モノ」を通じたコミュニケーションというのは、感情に突き刺さります。そして、長年の間、記憶にすごく残ります。音楽は昔を本当に鮮明に思い出しますね。また、においとかもそうでしょうか。どんどん美化(もしくはその反対)されていくのは記憶の性質ですが、それを増幅する効果が「モノ」にはあります。


「モノ」を使うには、まず「歌って踊れ、語って飲め」
といわれましても、と思うかもしれません。

どうやって、仕事で「モノ」を使うのか?「モノ」にふれるのか?

と。ほとんどの人がホワイトカラー、つまりほとんど「モノ」をつくったりしないですよね。人と話したり、文章や資料をPCで書いたりしているだけだと思います。かなりざっくりいっておりますが、、、

そのヒントの一つは、宴会におけるアウトプットにあるかもしれません。ノミニケーションという言葉はだいっきらいなのですが、「アウトプットを意識した会食」と表現を変えてみましょう。これなら、Agreeできます。つまり、

アウトプット=何を表現し、ほかの人に伝え、どんなフィードバックを得るか、ということをしっかり考えて、会食(宴会)に臨んでみる。


ということです。これをやれば、おいしい食事(モノ)、楽しいカラオケ(モノ)を介して、語った内容や得た情報(言葉)をしっかりと感じることができ、記憶にも定着するのではないか、と考えました。

たとえば、上司との飲み会でも、「私はどう評価されてるか」とか「どんな不満が私や上司にあるのか」とか考えてみる。もちろん「上司はプライベートどうだったかな、家族とどうかな」とか考えてみる。上司の家族なんてどーでもいいわ!と思われるかもしれませんが、往々にして、自分に家族ができるとわかります。上司の家族は、将来できるであろう自分の家族の姿(の一部分)であったのだと。つまり上司の悩みは将来、その年なりそのステージなりポジションなりになったときに自分にもふりかかる、ということ。

話がそれました。というふうに「他人事」「自分事」を往復し、どんなフィードバックとなるかを考えてておくのです。事前に。繰り返しますが、「事前に」がポイントです。それは、カラオケの選曲であっても、飲み会の場所であっても、なんでもいえることです。

そして、実際に、おいしい酒や食べ物を食べる。カラオケもなるべく歌い、踊ってみる。(別に無理に行くことはありませんが)。どうしても、避けられない接待で、イヤイヤ行くのもわかります。私も接待が得意ではありません。でも、こうすれば、意外と楽しめるし、肝心な情報も、「あああ、気志團むっちゃ踊ったわー、あのとき、自分は主義主張みたいなのを酔った勢いでしてしまった。そしたら、お客の社長がすげーいいこといってた。いい気づきになった。」と思い返せるはずです。(たぶん)



坂道のアポロン」という恥ずかしいくらいの青春物語から、なぜこのようなおっさんのノミニケーションならぬ「アウトプット会食」の話になったのか。それは私がおっさんだから!ではなく、おそらく最近会食がすごく多くて、妻に怒られたからでしょう。いくからには、何かを得ろ、と。

ということで、「坂道のアポロン」おすすめです。時間のない方にはサントラだけでも聴くことをおすすめします。ジャズいいですよ。


まだまだスウィングが足りない!


それでは。今日も一日おもしろく。
( -ω- )b