会計士のデザインノート

ヒトとカネの交差点

日本の給与水準の分布 平成25年分が気になったのでみてみた

 
おはようござます。
 
こんな記事がFacebookで流れてきました。

netgeek.biz

 
記事は2015年6月26日なのですが、なぜこのタイミングで、という感じですが、、
新手の釣りなのか、と思いつつも、実際の調査データをみてみました。
(記事の元ネタである、国税庁「平成25年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告」は2014年9月に公表されたもののようです。)
 
 

平均給与と中央値(推計)

全体の平均給与は414万円です。
 
中央値は公表されていなかったので、気になったので調べてみました。
給与階級別のデータをみてみると350万円くらいっぽいです。下から累積していき、50%になる階級が300~400万円の層です。
そして、その300~400万円の層の平均給与が350万円くらいです。よって大体中央値が350万円くらいと推測します。
(平均値から中央値を求める方法が統計に弱すぎてわかりませんでしたorz)しかしながら、下記の給与階級別の平均給与をみると、1,500万円を超えたあたりから急激なカーブを描いていますね。もちろん、納税額も同様に急カーブ描いております。納税額は所得税のみなので住民税などは含まれておりません。そう考えると、所得に関する税金については、高額所得者に足を向けて寝られないとも考えられるのか、、、(別に擁護する必要もないのですが)

ちなみに、こちらは「給与」支給額のみを対象としているので、「事業所得」を得ている方、たとえば、お医者様や弁護士、会計士などで独立している人たちは含まれないことになります。(もちろん、会社をはさんでお給料をもらう方式の方は含まれます。)
 
 

ピケティのいう上位x%所得者層

ピケティは確か「日本では~」と、上位1%が1300万円、上位10%が670万円程度といっていたという記憶があります。(あくまでも私の記憶であり、まちがっていたらすみません)
国税庁のデータをもとにみてみると、10%は700~800万円の層、1%は1,500~2,000万円の層となります。ピケティのデータとは10%くらい違います。この差は、調査の母集団の違いなのか何なのか、、、よくわかりません、、が、重要なのは、こういう分布になっている、ということであり、ピケティの主張の大筋とも関係ないので、週刊誌ネタ程度に思っておいてください。(私も会食のネタくらいにしかならないと思っています)
 
以上、こうやって1次データではないにせよ、「メディアが報じていない情報を自ら拾いに行く」ということは重要なことだなぁと改めて思いました。
(これが書きたかっただけです。笑)
 
統計学の知識といえば、、、「統計学が最強の学問である」を本編と実践編2冊読んだのに、結局うまく使えてない、、、
 
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それでは、今日も一日おもしろく。
( -ω- )b