会計士のデザインノート

ヒトとカネの交差点

見て見ぬふりはやめよう! 〜なぜ会計を活用しないか(できないか)

 

今回は前回からの続き。

おカネは増やしたい(減らしたくない)のに、なぜ会計を学ばないのか?会計の知識を活用しようとしないのか?について考えてみました。
 
 
1.そもそも必要ではない
2.必要があるけど、必要があるとは思っていない(思いたくない)
3.必要があると思ってるけど何らかの理由で学ばない、活用しない(できない)
 
 
どれが多いのかというと、3.が圧倒的に多いです。そして、この何らかの理由でっていうのを明らかにすることが大事です。
ここがわかれば、会計を意識してするようになるし、日々の行動につなげることができ、結果、おカネを増やす(減らさない)ことになります。
 
 
理由の1.から考えていきましょう。
 
1.そもそも必要としていない
一見、経理や財務の仕事をしていないから、必要ないんだと思えるかもしれません。
でも会計って、経理の人たちだけのものでしょうか?社長や役員、営業部長や工場長にも必要ないでしょうか?営業部長が会計をわからずに売上以上に接待交際費使いまくってたらまずいですよね。工場長が利益をあげるように製造コストを抑えないとまずいですよね。
また、会計とは会社だけのものでしょうか?会計とは企業会計だけではなく、家計も含みます。
 
よって1はほとんどいないといえるでしょう。
 
 
2.必要があるけど、必要があるとは思っていない(思いたくない)
2.は、家計を会計に含めれば、誰しも家計家計を考えると思います。大人に養われている学生以下の人たちは家計についてあまり考えないですかね。でも彼らはおこづかいについてすごく真剣に考えます。なので、おこづかいがもらえるだろう年齢以下の人を除き、家計について考える必要があると思うはずです。
 
誰しも、何か買いたい、でもおカネないなあ、とかおカネあるからかえる!なんて考えることは多かれ少なかれあるものです。悲しいかな、世捨て人でない限り。ちなみに自給自足の人にも会計が必要です。おカネはほとんど使わなくてもです。
 
よって2.はほとんどいないと思います。おカネについて考えなきゃ、または考えてる人がほとんどということは、みんなそれなりに会計を考える事が必要思ってるはずです。
 
 
3.必要があると思ってるけど何らかの理由で学ばない、活用しない(できない)
3.が圧倒的に多いです。
「何らかの理由」は大きく2つに分類できます。
一つ目が、リソースが不足しているから。 特に時間がない、知識能力がないことを理由に会計を活用することができないことが多いです。
二つ目が、仕組みがない、もしくは適切でないから。 リソースが少ししかなくても効率的に学び活用できる仕組みがあればいいのですが、リソースがないからという悪循環で見て見ぬ振りなことが多いです。
 
なお、会計を学んでる暇なんてあったら、別の手段で稼ぐと言う人がいます。これは正しい主張です。そして、それが合理的であれば、もうすでにその人は会計を活用しているとも言えます。
どちらが得か?を経済的に判断した結果「会計に時間をかけるより別のことをやる」という結論に至ったということは、会計的にも合理的であると考えられるからです。
 
 
さて、それでは会計を活用するにはどうすればいいでしょうか?
 
その一歩として、
「家計から考えてみる」
まずは家の会計である「家計」について考えてみることをおすすめします。なぜなら、家計の当事者であれば、すぐに行動に移すことができるからです。
これが会社の会計であった場合、権限がなく、すぐに行動に移すことができません。結局、会計数値を作り分析してみても、行動に移せなければ何の意味もありません。もちろん、すぐに行動に移せなくても中長期的にみれば行動に移せるとか計画を立てる必要がある場合には、やってみてもいいと思います。
とにかく重要なのは、「すぐに行動に移せる」こと。付け加えるなら「単純でわかりやすいおカネの流れに活用すること」でしょうか。複雑なことからはじめると嫌になりますから。
 
2つ目は
「隙間時間を作ること」
移動(通勤)時間にスマホゲームやってる人、動画見てる人って本当多いです。その時間があるなら(そして、意志があるなら)会計(家計)について考えられるはずです。(おカネよりスマホゲームが大切なら何もいいません)
 
3つ目
「 隙間時間を有効に活用する仕組みを利用すること」
とはいえめんどくさい。私もめんどくさいからといって、新しいことに手を出さないこともあります。
でもいまや便利なサービスがあるものです。特に家計を見直したい人にはFreeeやマネーフォワードがオススメ。


会計ソフト「freee(フリー)」|全自動のクラウド会計ソフト

 


無料の家計簿アプリ・クラウド家計簿ソフト|マネーフォーワード

 
無料から始められます。
サービスをやるのもいいですし、やらなくてもブログ見てるだけで勉強になります。
銀行口座やクレジットカードと自動連携してくれて、自動経理/集計してくれます。マジびっくり!特にクレジットカードは明細をすべて読み込んでくれ、さらに取引先から飲食費とか交通費とか費目を勝手に選んで集計してくれるんです。
会計の知識がなくても、家計簿を自動でつけてグラフなどで見える化してくれます!
まさに知識や時間などのリソースがなくても、無料で仕組みが使えるんです。
まずは、見える化してみると、意外と使っているものとか、明らかになりますよ。
 
(個人的には、家計にはマネーフォワードがオススメです。私も使ってます。ちなみに、意外と多くてびっくりしたのは、食材費でした。内食だからといって安いわけではないということがわかりました、、、)
 
 
こんなに簡単に出来る世の中です。会計や税金の知識がなくても、家計や個人事業主の会計くらいであれば、ほぼフリーでなんとかなってしまう。
 
やらねば損です。
おカネを増やしたい(減らしたくない)なら見て見ぬふりはやめましょう。
 
今日のまとめ
  • 会計が必要でない人はごく少数である。
  • 会計を活用したくてもできないのは、リソース(知識、時間など)、仕組みが十分にないから。
  • 会計を活用するためには、
     ー 家計から考えてみる。
     ー 隙間時間を作る。
     ー 隙間時間を有効に活用する仕組みを利用する。
 

 

 
それでは、また。( -ω- )ノシ
tom