会計士のデザインノート

ヒトとカネの交差点

中小企業における人材ソーシングの話 〜中途採用やクラウドソーシングもあるけれど


おはようございます。

更新頻度が下がったのは、家族全員体調不良というよくある非常につらい状態であったため。ネタは溜まる一方です、、、

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さて、今回は「中小企業における人材」の話。

最近、中小企業経営者や個人事業主の方、つまり、オーナー経営者の方と話す機会を多くいただいています。(以下、オーナー経営者はいわゆる中小企業のオーナー経営者をイメージしてください)


人材に対するオーナー経営者の悩みと思い
そこで、かなりの頻度で、話にあがるのが「人材の不足」についてです。頻度もさることながら、一番熱がこもるのもこの「人材の不足」について。

  • 中小企業だから、そこまでカネに余裕がない、だから優秀な人材を高給で雇うことができない
  • カネがあっても諸々の理由で、優秀な人材は大手を選び、うちにはこない(雇えない)

というパターンが多いです。
その一方で、雇っている「優秀ではない」とオーナーが考えている従業員に対してこのような思いを抱いている方が多いことも事実です。

  • 高卒だろうがなんだろうが、給料に見合った働きをしてほしい(いまはできていないから)
  • 給料に見合った働きをすることで、従業員に成長してもらいたい(もらわないと困る)
  • それによって従業員の雇用が確保でき、従業員の家庭を経済的に安定させてあげたい(食えるようになれ)

実際はもっと荒々しい表現ですが、このような思いを吐露してくださるオーナーの方は非常に多いのです。
ファミリービジネスとはまさに、といった感じで、映画「ゴッドファーザー」をみているかのような、そんな湿っぽいですが熱く、人間らしく見てくれているので、本当にその従業員たちは羨ましいなと思ったりします。(大企業ではほとんどがそうではありませんから)


人材のソーシングをどう考えるか
そんな思いのあるオーナー経営者の方々。そこで、会社の視点から、人材の獲得(ソーシング)方法について考えてみたいと思います。
人材のソーシングは、大きく、2つの方法に分けられます。

  • 入口でみる方法(即戦力を採用する方法)
  • 入ってからしっかりみる方法(会社で育成する方法)

それぞれメリットデメリットはありますし、各社によって適合する状況が異なるかとおもいます。即戦力の調達、という意味では、最近は、中途採用だけでなく、クラウドソーシングによって代替するという方法もありますね。


オーナー経営者はどう考えているか
オーナー経営者の陥っている状況からすると、おそらく

  • 即戦力は採用できない
  • かといって育成もできない

ということかと思います。



どうやって人材を調達したらいいか?
個人的には、「育成してください」というのが答えです。「育成する金も時間的余裕もない!」「全然だめ、無理だよ。元々の素地が悪いから」などと諦めてはいけません。

個人的なスキルもさながらですが、組織の育成、組織の成長という意味では、これが最も投資効率がいいと考えています。

中小企業は組織基盤(仕組み)が脆弱です。大企業のように中身(人)を変えてどうにかなるわけではありません。もちろん、大企業も一人当たりだけ変えてもだめですが。中小企業もきっかけとして中途の即戦力が起爆財となるケースはあります。が。ほとんど一過性で終わります。なぜなら、オーナーの色と組織の色と中途の人の色をうまく融合できないから。色を融合させるには、プロパーを育成するのが最も速いです。中途採用の人材のアンラーニングコストは多くの場合高くつきます。


どうやって人材育成するか?
従業員の成長は、「社内プロジェクト」などの「新しい仕事」を任せ、それをやり遂げたとき、というのが経験上多い気がします。むしろ失敗したときの方が成長するとかしないとか。色んな自己啓発本や人材開発の本でも多く言われている気がします。

この点、いかに「新しい仕事」を任せられるかがポイントになりますね。



以上、最近、中小企業経営者の方々とのディスカッションから、考えをまとめてみました。
まあ、言うは易く行うは難し、、、

行い易くするために、この「中小企業における人材育成」のための仕組みづくりみたいなのを考え始めています。



それでは。今日も一日おもしろく。
( -ω- )b